5 「弘人見てたら興奮しちゃったんだけど〜」 大河が指さしてるほうを見たら、股間のところが膨らんでいた。 ……何でこうなるんだよ。 って俺も人のこと言えないけどな。 俺のも大河と同じような状況になってる。 スカートだからあまり目立たないけれど、主張してるのが自分でもわかる。 何となく勃起してるのを見られるのが恥ずかしいから、足をギュッと閉じて少し内股にした。 「どうしたの? 女の子みたいな座り方しちゃって。顔も赤いし」 「い、いや……何でもないって」 こういうときだけ大河は鋭い。 その鋭さを他のところで発揮してくれるといいんだけどなぁ。 そんな事を考えていると、何を思ったのかスカートを勢いよく捲ってきた。 「……ッ!?」 「あー! 弘人も勃起してる〜!」 だらしない笑顔を浮かべて、わざとらしく幼い口調で言ってくる。 それに今はいつもの下着ではなく、女性用のショーツなのだ。 形はもちろん、もしかしたら透けているかもしれない。 そう思うと恥ずかしさが倍増する。 「みッ、見るなよ」 普段も恥ずかしいが、こんな格好をしてるとイケナイ事をしてるみたいで混乱する。 数秒の間にいろいろ考えながらも、慌ててスカートを押さえようとした。 が、俺よりほんの少し先に大河が顔をうめてきた。 「……ッ!」 生温かい息がかかり、嫌だと思いつつも反応してしまう。 「今、おっきくなったでしょ? 弘人って感じやすいよね」 間近で喋られてさっきよりも息がかかる。 大河は何も考えてないんだろうけど、もどかしくてたまらない。 もうここまできたら早く触ってほしい……! そんな思いから、自然と足をもじもじしてたみたいだ。 大河からの一言。 「……誘ってんの?」 ×
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