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プルルルルル

「佐々木さんケータイ鳴ってるよ」
「悪い、ちょっととってくれるかな」
「はい」(携帯手渡す)
「もしもし?」
「…………」
「おう、優香か。何か用か?」
「(女の人……)」
「あ〜、悪い。今、人といるからさ」
「…………」
「あぁ、ごめんな。ん、じゃ、また」ピッ
「…………」
「どうした? 俯いちゃって」
「……しょ」
「え?」
「今の電話、彼女でしょ! 俺となんかいないで彼女のとこ行けばいいじゃん!」
「……プッ」
「何で笑うんだよ」
「かわいいなぁって思って」
「はぁ? い、意味わかんないんだけど」
「今の、後輩の女の子だよ」
「え……? で、でもその人佐々木さんのこと好きなんじゃないの。電話するぐらいだし」
「ないない。アイツ、超ラブラブな彼氏いるし。見てるこっちが恥ずかしいくらい。今はみんな飲んでるから来ないかってお誘い」
「…………」(赤面)
「ほんとかわいい! 嫉妬しちゃったんでしょ?」
「嫉妬じゃないしっ」
「大丈夫だよ、俺には俊しか見えてないから」
「……ッ」



end

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