贈り物 | ナノ
3



「よしっ!じゃ、ラストでもう1回泳ごうぜ。」

2個のカキ氷を間食した健悟が、すくっと立ち上がる。


名残惜しい気持ちで海に向かう。

「めんどくさい」とか呟いたけど、龍も海に連行した。


軽く泳いだり、水を掛け合って遊ぶ。

明るい太陽の光に、飛沫がきらきらと光った。




だけど、その中に在った僕らも。


そのきらめきに負けないくらいに。
もしかしたら、それ以上に。


照りつける日差しの中で、
広大な海で、
暑い夏に。

健悟も龍も僕も、思いっきり楽しんで笑った。


僕らはきっと輝いていた。

そう強く思った思いは、今も変わらない。




確かに僕等は輝いていた。

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