贈り物 | ナノ
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「だぁーっ。だるすぎ・・・」

そう言い放って、力なく机にうつ伏せる。
そんな幼稚な行動も、更夜がすれば愛しさが増すだけ。


だけど、ちらりと見える細くて白い首筋はすごい艶っぽい。
僕を誘ってるの?って聞きたくなるよね。

折角我慢してるのに。
まったくもう。

可愛いったら。


「はぁ・・・。透は何でそんな出来るわけ?」

悩ましげな溜息の後で、更夜は小さく呟く。
ちらりと僕のほうへと視線を向けて。

それは、高さからして自然と上目遣いになっていた。

・・・やば。
思わず鼻を押さえる。

困ったような、弱弱しい顔での上目遣い・・・?


不意打ちだ。
体に悪すぎる。

だって好きな人のそんな可愛い仕草だなんて・・・


もろ、クるよね?

まぁ、あえて「何処に」とかは言わないでおくよ。

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