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アイスのおかげで、体の中がさっきよりもずいぶん涼しくなった。
一息ついた僕は、とっくに食べ終わってた龍に話しかける。
「明日の健悟の試合、見に行く?」
定期的に回ってくる扇風機の風は、あんまり涼しくない。
皮膚は乾くんだけどね。
「由希は?」
「行く。」
気怠げに聞いてきた龍に即答する。
「だりぃ。」
顔をしかめて、龍は言い放つ。
「健悟の活躍を見ようよ。」
せっかくスタメンになって、本人も頑張ってるんだから。
「見る義理が無い。」
冷たく切り捨てられた。
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