ぼちぽち | ナノ
3

アイスのおかげで、体の中がさっきよりもずいぶん涼しくなった。

一息ついた僕は、とっくに食べ終わってた龍に話しかける。


「明日の健悟の試合、見に行く?」


定期的に回ってくる扇風機の風は、あんまり涼しくない。

皮膚は乾くんだけどね。

「由希は?」
「行く。」

気怠げに聞いてきた龍に即答する。

「だりぃ。」

顔をしかめて、龍は言い放つ。

「健悟の活躍を見ようよ。」

せっかくスタメンになって、本人も頑張ってるんだから。


「見る義理が無い。」

冷たく切り捨てられた。



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