4
バスケ部でかっこいい健悟は、笑うととっても爽やか。
座っている健悟の後ろの席に座る。
僕はまっすぐ机に向かって座る。
健悟が後ろを向いて、龍は僕の横の椅子に座って、こっちを向く。
いつもの食事の形態だよ。
「うん。」
毎日の僕の日課。
ささやかな幸せの1つが、これ。
「フルーツオレ、大好き。」
今日は苺オレだよ。
昨日はマンゴーだったんだ。
「可愛い奴。じゃ、誕生日プレゼントはフルーツオレ一年分か?」
僕の頭を、撫でて健悟が笑う。
「んー。毎日飲むし、大変だと思うよ?」
金銭的に。
「でも、ありがとうね。」
気持ちだけで十分、そう笑うと、健悟もにっこり笑ってくれた。
「おい。」
- 7 -
[*前] | [次#]
back