キリリク | ナノ
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はじめまして、どうも。
田中といいます。
普通の、いかにもありふれた苗字だよね。
中身だって、どこにだっていそうな平凡な男子高生。
少し頭が良いのと、顔が少しは整っているのと、家が金持ちなのと、･･･あと、ちょっとゲイな部分を除けば。
僕、田中はいたって普通の男の子です。
それはもう、なんでこのクラスにいるのか不思議なくらいです。
僕のクラスは1年Sクラス、つまりは25人しか入れない特別なクラス。
親衛隊が付いてる奴等ばっかりなクラスだ。
ということは、もちろん顔は良い奴ばっかり。
学力特待生、スポーツ特待生、大富豪のご子息、そうそうたるメンバーだからか、個性もすごく強いクラスだ。
そんなこのクラスでも、かなり目立つ存在。
僕が密かに憧れている千島京くんは、そういう人だ。
まず、頭がめちゃくちゃ良い。
学力特待生だもんね。
サラサラと答える姿は本当に身もだえ･･･げふん、本当に素敵です。
運動だって出来る。
特に足がめちゃくちゃ速かった･･･。
あの時は、陸上部に熱心に誘われていらっしゃったなぁ･･･。
そして、容姿がこれまたとびっきり良いわけだ。
漆黒の髪とそろいの双眸から、肌から指先から、何から何まで洗練されていて、本当に綺麗だ。
うん、綺麗なんだよな。
だから、その･･･どっちの立場の奴にも人気。
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