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「な、今週末って暇?」
無理やり手を繋いで尋ねる。
俺たちは年子で、同じ高校に通ってた。
だって、少しでも近くにいたい。
それに、同じ高校じゃないと邪魔な奴等を排除できない。
圭に軽々しく近づく野郎共とか。
帰り道には人もいるから、圭は恥ずかしがったけど、俺は気にしない。
むしろ、恥ずかしがる圭が可愛すぎて、むらっときた。
「週末?暇だけど・・・。」
「じゃ、遊びに行こ!」
デートだと笑うと、顔を赤らめた。
「で、デートって・・・。付き合ってない、し・・・。」
「じゃあ、付き合って。」
俺は、中学の頃からちゃんと気持ちを伝えてる。
兄弟なんて、男同士だなんて、関係ない。
俺は圭だけが好きなだけ。
「俺、圭のこと大好き。」
圭は、いつものように困った顔をした。
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