キリリク | ナノ
7



あーあ。台無しだよ。


口を封じた生徒は、書類を渡すと慌てて逃げていった。

でも、仕事が来た。

更夜は帰ってしまった。

キスだけで、最後まで出来なかった。


せっかく、人払いまでしてお茶したのに。

誰もいない部屋で、舌打ちをする。

「またお茶会、開こう。」

おいしいお菓子を準備して、次は部屋に鍵をかけよう。




くしゅんっ。

寒くも無いのに、くしゃみが出た。

花粉、もしくは噂されたな。


「それにしても」

お菓子はおいしかったし、良かった。

でも、透のあの行動は、何だったのか。


「透って帰国子女?」

今度会ったら、聞いてみよう。

首をひねりながら、そう考えた。


- 8 -


[*前] | [次#]



back

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -