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書類を手にした生徒は、固まる。
目にした光景には、言われたとおりの副会長と、何故か編入生の姿がある。
そして、更に疑問なことに、副会長の手は編入生の腰に回っていて。
もう片方は頬に添えられていて。
いかにも自分は邪魔をした雰囲気だった。
編入生は音にビックリしたようにこちらを見ていた。
そして副会長は、ひどく冷たい目でこちらを見下げていた。
思わず、背筋が伸びる。
あぁ、どうしよう。
先生のいうことなんて聞かなきゃ良かった。
生徒は心の中で、恐怖に号泣した。
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