キリリク | ナノ
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紅茶もお菓子も、絶品だった。
あぁ、来て良かった。

透は趣味がいいみたいで、カップとかもすごく綺麗だ。
全部、透の私有物らしいから信じられない。

金持ちだな、透も。


2人で、他愛も無い世間話をしたりして和んでた。

俺の話を笑って聞く透は、すごく優雅でかっこいい。
人気が高いのも当然だな。


「生徒会室、立派すぎ。」

話の途中で、首を回して部屋を観察しながら言う。

「違うよ。ここは、第2生徒会室。」

「は?」

こんなフカフカの絨毯で、置物とかも在るのに?


「本当の生徒会室はもっと広いし、雑然としてるよ。」

ホラ、忙しいから。
書類、溜める人もいるしね。

透はそう言って、カップを傾ける。


「・・・は―・・・」

よく分からん、この学園。

「だから俺ら以外、無人なわけ?」


広い部屋にあるのは、俺たちがお茶をしてる丸机とイスと。

人間は俺と透だけだった。


「それは、僕によって。・・・かな?」

意味深なことを言うと、透はにっこりと笑う。

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