∞主義 | ナノ

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「それで、学園生活はどう?」

ソファの隣で上機嫌な雅明さんが聞いてくる。

殴ったら痛そうな顔だけど嬉しそうなままだったし、また接近してくる。
まさかの雅明さんにM体質疑惑だよ。


「…カルチャーショック、どころじゃねぇな。」

貰った紅茶を飲みつつ、そう答える。
っていうか、紅茶がすごく美味い。
香りも良いし、苦くない。
…高そうだな。


俺の返事には雅明さんは小さく笑うだけだった。
だから、ちょっと熱く語ってみることにする。

「聞いてねぇことだらけだよ!何、あの鳥肌ものなランキング!何であんなの認めてんだよ!」

鳥肌ものなランキングってのは、もちろん生徒会の。
『抱きたい・抱かれたいランキング』のこと。
もちろん、ひどく残念だが抱き枕的意味じゃないぞ。


「あぁ…驚いた?」

俺の叫びにも、大人らしい余裕の態度を崩さない。
これはけっこう手強いな…。
だけど、言いたいことはまだまだある!

「学園も豪華すぎ!金を無駄遣いすんな。赤絨毯とか、大広間のシャンデリアとか意味わかんねぇ!」

「だけど」

まだまだ続く俺の話に、ゆったりと割ってはいる。

「良いこともあったんだろう?」



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