∞主義 | ナノ

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「は?」

周りの3人が同時に、固まった。


だって、おかしくねぇ?
なんで明の手首に「TSUTOMU」ってミサンガがあるわけ。

普通は自分の名前のを付けるだろうが。

ちらりと見ると、勉のおそろいのミサンガには「AKIRA」と書かれている。



「えっと―…」
「あら―…」

反応は、口ごもる双子と驚き顔で詰め寄ってくる透。
あれ、もしかして触れたら悪いことだったのかも。

やっちゃった―、とため息をつこうとしたら、真剣な透の声が響いた。


「どこで見分けたの?」

「はい?」

目的語とかがごっそり抜けた言葉に浮かぶクエスチョンマーク。

呆けた俺に、らしくなくも焦れったそうに透は言い直した。



「更夜は双子をどこで見分けたの?」

その言葉に、多々良ズが大きく頷いてた。


は?
どこでって…

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