∞主義 | ナノ

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そんなこんなで。

俺と健はバスケに出ることになった。

「だりぃ」とか言ってた健も、サボってはないし、実は好きだったりすんのかもな。

まぁ、とにかく楽しみだ。




「あ―!!更夜じゃ―ん」
「久しぶり―ん」

移動教室の途中で会ったのは、生徒会の双子。

相変わらずそっくり。

カラーヘアピンの付け方から、制服の着こなし、しゃべり方、歩き方。
一見するとどっちがどっちかよく分かんねぇ。

今は左が明、右が勉だけど。

何で分かるか、ってのは第六感・・・つまり勘ってこと。

自慢にも何にもなんねぇよ。


「ど―も。あ、2人はクラスマッチどうすんの?」

旬の話題を持ち出すと、2人は同時にピースを作った。


「俺らはぁ、バスケ―!!」

綺麗に重なってる言葉に、思わず頬が緩む。

「俺も!当たったら、年下だからって手加減すんなよ?」

にっと挑むように笑いかける。

「はぁ―い」
「分かってま―す」

2人もにっこり笑ってこたえてくれた。



クラスマッチ、ますます楽しみじゃん。


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