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「遅刻すりゃいいのにさー。」
俺も健も、真面目な奴じゃない。
健は、親がその筋ってゆう筋金入りの不良で、遅刻・サボリの常習犯。
俺も、平気で遅刻するし、ほとんど全部の授業で寝てる。
一週間とちょっとしか経ってねぇのに、周りには既に俺が不真面目だってばれた。
・・・せっかく黒髪にしたのに。
「今日はクラスマッチの話し合いだ。」
クラスマッチ・・・?
この学園でもあるんだ・・・。
「初耳・・・。」
わくわくするから喧嘩が一番好きだけど、スポーツだって大好きだ。
体を思いっきり動かすのって気持ちいいじゃん。
「どんな競技があんの?」
「さぁな」
ここは男子校だし、そこらへん前の学校より楽しそうだな。
男だけだと、やっぱレベルも危険度も増すじゃん。
少し機嫌を良くした俺は、健と並んで登校した。
周りからの視線?
んなもん知るか。
イライラは感じるけど、別に関わってこないならいい。
結局、俺は自己中心的な人間だからな。
自分が楽しければ許す。
ははっ。
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