爽やかに、おはよう
あ―・・・・
なんか体が揺れてるんだけど・・・。
何コレ、地震?
避難しないといけねぇじゃん。
・・・まぁ、いいや。
眠いし、もうちょっと寝てよう・・・。
「更夜!!」
ぐらぐら揺れてた体の上半身が、いきなり起こされた。
「起きろって言ってんだろーが。」
「・・・。」
目の前に健がいる。
相変わらず真っ赤な髪で、相変わらずの極悪面。
そして何故か俺を睨みつけてる。
コワイヨー、おまわりさーん
「・・・。」
「おい。目を閉じんな。」
ぺちりと頬を叩かれた。
ただ睡魔に負けそうになっただけなのに!!
現実に負けて逃避しようとしただけなのに!!
眼前の健の鼻の頭を指差して抗議する。
「ぼーりょくはんたいぃぃ・・・」
「・・・てめぇ、なめてんのか。」
健の目が、ぎらりと光った。
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