∞主義 | ナノ

3


自分の席を見て、思わず声が出た。


「健が隣かよ!?」

確かに、お隣さんはずっと不在だった。

健だったのか!!


「あぁ?…不満なのかよ。」


いや、別にそんな怒んなくて良くねぇ?

短気すぎ。


「鉄分とかカルシウム、ちゃんと摂取してるんだろうな?」

「…は?」


友達5号が隣は嬉しいけど、隣がイライラしてると嫌だしさぁ…



「毎朝牛乳飲んで来いよ?」


ビシッと指指して、ストンと席に座る。


「…おまえ、意味分かんねぇ。」

健は額を押さえて、唸るように言った。


号令と共に授業が始まる。

前の康一はちゃんとノートをとってる。

隣の健はうつ伏せで寝てる。

…短気の原因は寝不足かもしれない。



とにかく、そんな感じで始まった俺の学園生活。

楽しめれば、俺はそれで満足。


外は綺麗に晴れていた。

本日ハ晴天ナリ。

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