∞主義 | ナノ

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「処罰の件ですが…。」
そこで俺を見ると、言葉を続けた。


「先に手を出したのは橘、相手は転入生、ということで橘のみの処罰とします。」

あれ…?
喧嘩両成敗じゃないんだ。

俺としてはラッキーだけど。



「は?」
当然、隣の橘は不服そうだ。

「喧嘩だから2人ともでいいだろ。」

眉間に皺を寄せて、橘が反抗する。


まあ当然といえば当然だけど。
気持ちもよく分かるけど。


俺としては、あっさり納得して欲しかったり。

だって、俺には処罰ないんだし。

…我ながら、自己中な人間だ!!



「更夜は転入初日だし、君には前科があるでしょ。」

透も少し不機嫌そうに言い返した。



他の生徒会メンバーも同じ意見みたいだ。

ってことは、現在7対1…。



あ、なんかかわいそうだ。

というより、いけない気がする。


7対1は卑怯者だ。



俺は心の中で結論づけて、行動することにした。


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