∞主義 | ナノ

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「双子がそんなに珍しいの?」

笑ったままで、柔らかく透が尋ねてくる。


「こんなにそっくり同じな双子、初めて見た。呼吸も合いすぎてて感動だし。」

多々良ズを見ながら、答える。


身長も顔も本当にそっくりだ。

髪の立て方がシンメトリーなのも凄いし。



双子は顔を見合わせると腹を抱え込んで笑いだした。

笑い方も全く同じ。

凄すぎる。


「面白い子ー。」
「感動してくれてありがとー。」

同じような声で、同じように語尾を伸ばしながら話す。



「どういたしまして…?」

よく分かんねぇけど、答える。

すると、可愛い笹生とかいう人まで笑いだした。


何で笑われてんのか理解不能だよ。




「無駄話は終わるとして…」

葉山さんが、メガネを軽く押し上げて発言した。


いわゆる秀才ポーズ、似合いすぎでした。


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