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生徒会室は、恐ろしく豪華だった。
理事長室と同等の豪華さだ。
広いし、壁に絵画があるし、ソファもある。
心の中で、ふざけんな、と悪口言ってみた。
応対式のソファの片側に、俺たち3人が座る。
俺の横に座るとき、赤髪は思い切り舌打ちをした。
しかも、けっこう間を十分に空けて座った。
・・・殴るぞ、てめぇ。
思わず目がぎらつきかけた。
ぞろぞろと、生徒会役員が入室してくる。
6人で、その中には透とさっきの会長もいた。
向かい側のソファに自然な感じで座ると、まず口を開いたのは会長だった。
「またオマエか、橘(タチバナ)。」
顔を横に向けたままの赤髪は、チッと舌打ちをして会長を睨む。
「如月更夜、編入生だな。」
会長は、俺を見て言った。
こくりと頷くと、はっと鼻で笑う。
なんか、うぜぇ。
超、俺様って感じじゃねぇか。
思わず不機嫌になりかけた俺と、赤髪の視線が合う。
同意するような視線で、俺も頷き返した。
なんか、赤髪との間に友情芽生えかけた。
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