話は短くしましょうよ
「怪我はしてない?」
心配そうに笑う先生に、にっと笑いかける。
「大丈夫!アザが出来てそうだけど。」
骨がおかしい所とかは、全くない。
「もう・・・。」
先生は小さく、溜息をつく。
俺たち3人がいる部屋は、待合室。
なんでも、これから生徒会室に呼び出しをくらうらしい。
何でだよ。
普通、校長とかに怒られるんだろ。
生徒会は理事長と同じくらいの権限を持っているらしい。
だから、学校内のことはほぼ生徒会優先で、取り仕切られる。
そんなこと許していいのか、雅明さん。
「はぁ、じゃあ行くよ。」
反省も何もない俺らに、もう1つ溜息をついて、先生は立ち上がる。
そんな溜息つくと、幸せ逃げてくだろうが。
先生の背中を見ながら、もったいないな、と笑ってみた。
生徒会のお部屋は、想像通り、豪華で大きな扉をしていた。
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