3
康一と俺が普通に話し始めると、他の奴等も俺の席にやってきた。
名前だとか、いろいろ教えてくれたけど、正直よく覚えられてねぇんだわ。
ま、生活する中で覚えるってことで。
確かに、C組は明るくて、すぐになじめた。
とりあえず、クラスは攻略だな。
授業開始前で、みんなはそれぞれの席に戻った。
その背中を見ながら、俺はなかなかに上機嫌だった。
だって、このクラス楽しそうだし。
普通に馬鹿やって楽しめそう。
喧嘩とかの刺激が無いのは、非常に残念だけど。
可愛い女の子なんてゼロなのも、カナリ悲しいけど。
なんとなく学校生活は上手くやっていけそうな気がした。
神様に会ったら、本気じゃなくて軽く殴るぐらいにしといてやろう。
そう思えるくらいには、まだまだ始まったばかりの俺の学園生活は楽しかった。
- 36 -
[*前] | [次#]
back