∞主義 | ナノ
3
肩までのサラサラヘアーは綺麗な茶髪。
背は高いけど、肌は白いし、オーラが美しい。
かっこいい男なんだけど、なんかすっごく綺麗だ。
とりあえず、乗ろう。
軽く会釈して乗り込む。
あんまり見ると失礼だろうし、見たいのを我慢する。
だって、俺だって人からジロジロ見られると殴りたくなるもんな。
扉が閉まって、俺は最上階4階のボタンを押す。
「・・・君、編入生?」
沈黙になるかと思ったら、美形サンが声をかけてきた。
この学園美形多いのかな、とか思いながら縦に頷く。
「へぇ・・・」
1人で頷いてる人を見て、首をかしげると微笑まれた。
「編入生って滅多に来ないから、どんな子なんだろう、って思ってたんだ。」
そして、何故俺で納得するんだ。
「突っ込み満載ですけど、どうも。」
俺の言葉に、相手はクスクスと笑う。
色っぽい笑い方だな。
俺がこんな笑い方したら、不気味なだけだろうけどさぁ。
「、どうかした?」
あぁ、思わず魅入ってしまってた。
そういう性癖ないハズなんだけどな。
「すいません。美形サンは笑い方まで威力が強いと実感しました。」
聡介の笑いも、超かっこよかったし。
「・・・。」
え、なんでそこでいきなり黙るんだ。
俺は何にも変な事は言ってないだろうが。
「君も凄く綺麗だと思うけど?」
チン、と音がして扉が開く。
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