そんな馬鹿な
如月更夜(キサラギ コウヤ)、生誕17周年の一週間前。
俺の運命、勝手に変更されました。
「更ちゃんっ!」
バンッ、と勢い良く俺の部屋の扉が開いた。
ベットに寝転んで、雑誌を読んでた俺は反射的に顔を上げる。
そこには、若々しい我が母上の御姿が。
まぁ、まだ30代だしね。
「何、母さん。」
「ママ、泣いちゃうからっ!!」
いきなり、半ベソかいてる母親に抱きつかれました。
もう泣いてるじゃん、って突っ込む間もなく更に抱きしめられる。
「こんな美人に育っちゃって・・・!!ママ、嬉しいっ!でも、駄目っ!!怖いもん!!」
我が母親は、いつもハイテンションで天然。
だから、奇行には慣れてるんだけど・・・。
ごめん、母さん。
状況が全く、全然、さらさら、1ナノメートルとして、把握できないよ。
日本語、話してください。
日頃の慣れとか血の繋がりにだって、限界があるんですって話。
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