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首を傾げた俺に、透は歩きながら説明をしてくれた。
なんでも、食堂の二階は全て一般生徒立ち入り禁止らしい。
使えるのは、生徒会役員と風紀委員、あとそいつ等の認めた同行者のみ。
生徒会だけじゃなく、対の存在として監査も兼ねる風紀もかなり人気だから、その対策らしい。
だけど、大抵は出前のようにしてもらい生徒会室で食べるらしい。
…どんだけ贅沢なんだよ。
あんま使わないだったら、俺たちにも使わせろって。
「着いたよ。早く食べよう。」
そしてなんと、注文方法まで違ってた。
食券なんてなく、机の上の機械から注文。
レストランみたいにボーイが運んでくれる。
・・・めちゃくちゃ格差を感じるんだけど!
いや、この学園自体が一般人の俺からしたら、社会の格差をバリバリ感じるけどさ!
その中でも、こんなに差があるんですか!
全く、世の中は厳しいな。
格差社会、反対!
とにかく俺は、その格差のある特別待遇にもてなされて食事をすることにした。
・・・うん、したかったんだよね。
いい加減に空腹で死にそうだし。
だけど、出来るわけ無いじゃん。
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