∞主義 | ナノ

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俺の言葉に、会長の時が一瞬だけ止まった。
そしてまた、嫌になるくらいにかっこいい笑顔になった。

そのまま椅子から立ち上がり、俺の目の前に立つ。

長身で、本当にスタイルがいい奴だ。

鍛えられてるような、引き締まった体。
俺はけっこう筋肉も脂肪もつきにくい人種だから、本音を言えば羨ましい。

なんてゆうか、俺の理想の体型してるよな、こいつ。


「おまえは…」

力を抜いて見上げる俺に手を伸ばしつつ、会長が何かを言いかけた。




「何やってるの」

扉の開く音と共に響いた、低く冷たい声によって、続きは奪われてしまったけれど。


「久しぶり、透!」

なんだか思いっきり不機嫌な透に声をかける。



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