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慌てふためく俺に、会長は眉根を寄せた。
「あぁ?何だよ、その反応。」
やばい、不機嫌になりつつあるぞ。
だけど、びっくりだろ!
超俺様な会長が、謝ってきた…!
「…あれ?何で会長が謝るんですか?」
俺、会長には何もされてないよ。
会長は謝る必要がないじゃん。
首を傾げると、ふいっと目をそらされた。
見るに耐えないのか。
そんなにキモすぎるわけか。
…悪うございましたねぇ。
驚きが収まると、だんだんと怒る余裕ができた。
お腹も空いてるし、2人っきりだし、豪華すぎて落ち着かない。
何故か相手は沈黙だし、すごくつまらない。
だから、独りで椅子の脚を軽く蹴っていじけていた。
「親衛隊を規制してない俺の責任もある。」
ポツリと言われた。
思わず、動きを止めてしまった。
更なる沈黙が辺りに降りる。
反則だろ、これは。
「…会長、かっこよすぎ。」
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