∴3
「陽って、本当に寂しがり屋さんだよねぇ。」
いつもいつも付いて来るし、こういう発言も何度もしている。
寂しがり屋さんって、可愛らしいからプラスポイントだけれどね。
「・・・うん、まぁ・・・ね。」
苦笑いの陽は、きっと恥ずかしがっているのだろう。
嗚呼、可愛い!
「よし、じゃあ少しA級に行こう。」
そして真澄に会って、鬼ごっこ組になってもらわないとね。
るんるん気分のまま、陽と共に、2人で隣のクラスへと向かった。
クラスごとに、やはり雰囲気は違う。
例えば、Sクラスは才能ある人ばかりでかなり自由だ。
スポーツ特待生と学力特待生から、美形、御曹司・・・と、学園の人気者がずらり。
Aクラスは、Sクラスに入り損ねたという劣等感を持っている人が多いみたいだ。
若干ネガティブな秀才が多い。
つまりは、大人びていて静かだが、行事にも少し消極的なインテリクラス。
そして、Gクラスは王道に不良の多いクラス。
ただ、顔と運動神経はかなり高レベルだ。
他にも、Bクラスは明るいだとか、やっぱりいろいろある。
本当に面白いよねぇ。
俺は、Gクラスにも行ってみたかったなぁ・・・。
だって、不良って萌えると思うんだ。
受けでも攻めでも、どっちでも素晴らしい。
それに、喧嘩もハプニングもあって楽しいだろうからねぇ。
[prev] | [next]
back