嗚呼、素晴らしき | ナノ
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「どこへ行ったかと思えば…」

「だぁれ、その子?」


威圧感のある低い声、落ち着いた声、やや高めの可愛らしい声。

あぁ、ついに来た…!
生徒会…!


こっそりとうかがって、しっかりと目に焼き付ける。
初めてこんなに間近で見たよ。
王道編入生とは本当に不思議で素晴らしい存在だね。
生徒会専用の磁石でも在るんじゃなかろうか。


いや、とにかく生徒会って素晴らしい!
ルックスの格、それにオーラが全く違うねぇ!


特に惹きつけられるのは会長だ。

程良い長さの黒髪には、洗練された艶や秘められた華やかさが感じられる。
一筋走る赤いメッシュがアクセントになり、なんとも言えぬ色香もある。
黄金比を感じる程に整っている容貌、しかしながら人形のような無機質さは無い。
研ぎ澄まされた漆黒の双眸は、真っ直ぐに前を見据えていた。

スタイルも抜群だ。
贅肉の感じられない鍛えられた長身に、トップモデルのように長い美脚。
やや気だるげなのが、より一層艶っぽい。

東條暁良(トウジョウ アキラ)
カリスマ性に溢れた、まさしく王者と言うべき人だった。


これでテンションが上がらないほうが可笑しい。
遠目に見る壇上の姿で期待はしていたが、ここまで魅力的だとはねぇ!

ちなみに彼は学力、運動神経、血筋、財力などどれに置いても完璧だ。
クラスは当然、2年S級。
王道通り、親衛隊をセフレにしているらしい。

あぁ、完璧だ!
非の打ちどころがないよ!



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