嗚呼、素晴らしき | ナノ
∴始めようか


テンションが高まりすぎて、自分が怖いよ。
端から見れば普段通りでも、心の中はフィーバー状態さ。


「よろしくな。」
「こちらこそ、よろしく。」

ちょっと見てくれ、目の前のコンビの素晴らしさを。
片方は王道編入生、もう片方は不良攻めとの相性も抜群だろう平凡。

陽も真澄も、本当に素晴らしいね。
これで期待しないほうがおかしいだろうさ。


ちなみに、真澄はAクラスだ。お隣だね。

ここのクラス編成は王道通りに特殊だ。
SからGまでの8クラス。
1クラス40人くらいだが、Sクラスのみ限定25人。
クラス分けの基準は、本当に家柄と学力や体力など。
ルックスも基準に関係しているんじゃないかと思うがねぇ。

つまり、Sクラスだということは一種のステータスであるらしい。
俺にはどうでもいいのだけれど。


俺がSクラスなのは学力特待生だからかねぇ…。
まぁ、個性あふれる良いクラスだよ。
見目麗しい奴や人気のある奴ばかりだしね。

とにかく、これで陽がSクラスでも浮いてしまうだろうことは分かったかな。



さらに言わせてもらおう。
この学園は、いっそ清々しいまでに王道だ。
ちゃんと親衛隊も存在するし、集会では悲鳴も上がるんだよ。

ただ、やはり生徒会と接触する事はかなり難しい。
最早アイドルではなく、神のように崇められている。
接触は、運に頼るしかない。


だからと言ってはなんだが、俺の中で真澄は不良×平凡の受けに位置付けられた。

だって生徒会の皆様とお近づきになれないんだもの。
それに最近、不良攻めがブームでねぇ。
溺愛気味なのが悶えるのだよ。



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