嗚呼、素晴らしき | ナノ
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着いた場所は、なんとも浮き世離れした場所だった。


咲き誇る花々は、綺麗で文句の付け所もない。
かなり細やかに手入れをしているのだろう。

庭園のようで、中央の芝生の丸いスペースを囲むように花があった。


「これはすごい…」

圧巻だ。
ここの作り主を、心から尊敬するよ。
真澄も同感みたいで、俺の言葉にうなづいていた。


しかし、どうしようか。

あまりにも綺麗すぎて、入り込みにくい。
だけど、もしかしたら真澄に出会いがあるかもしれないんだ…!
真澄の総受けストーリーが始まるかもしれないんだ…!




考えに考えた俺は、結局ひとつの答えにたどり着いた。

“BL最高”

俺は慎重に足を踏み入れた。



「すいませーん」
「え、ここって人がいるの?」

俺の呼び声に、真澄がすかさず突っ込む。
あえて無視した。


中央に着たけれど、人はいない。
おかしいな。
首をひねれば、後ろから声がした。



「…だれ、」

低い響く良い声に、俺とビクついた真澄は振り返った。




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