嗚呼、素晴らしき | ナノ
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床に置いてある荷物を開けだす。
服や小物、個人の電化製品くらいなものだから、片付けも楽だ。
教科書は入学式後に渡されるしね。
荷物の少ないせいかより一層、部屋が広く感じるよ。


ほう。
鼻歌でも歌いだしてしまいそうな気分だねぇ。

そしてここでは歌っても、完全防音設備のおかげで聞こえないのだよ。

分かるかい?
つまり、『何をしても外に聞こえない』。
こんな昼間からでも存分にやましい事ができるよ、諸君。


あぁ、BL・・・っ
禁断の究極の愛・・・!
いよいよ生で、身近に・・・!!

妄想だけでも十分に楽しいけど、わくわくしてたまらない。
真澄という平凡受けな存在が、ますます俺の中の炎に勢いを与えた。


明日は入学式。
その後、クラスで自己紹介。

担任はホストみたいな奴がいい。
フェロモン人間だよ。
あ、でもこれは保健医のほうがおいしいか。
担任は・・・。
俺様、だと生徒会長とキャラが被るねぇ。


ちなみに。
ここの今期生徒会については既に情報を得た。
ちょっとしたコネクションというやつで。

俺様な生徒会長
優しい副会長(きっと腹黒だ)
クール眼鏡の書記
可愛い会計
寡黙な補佐

基本的にはこの5人。
あとは、それぞれが気に入った奴を仮の補佐として使っているね。

理想的すぎるメンバーさ。
だけど、入学式の時点で生徒会と接触は難しいだろう。

いや、それよりも・・・!
明日、いや明後日に食堂へ真澄を連れていかなければ!



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