嗚呼、素晴らしき | ナノ
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「うん。こっちこそよろしく。」

当たり障りのない返事だねぇ。
見かけを裏切らないよ。

だけど、これで勘が鋭いとか、笑顔が可愛いほうが美味しいかもしれない。

平凡なチキンだとか、平凡と見せかけた非凡もいいねぇ。


「えっとさ…京って呼び捨てしていい?」

「もちろん。こちらは真澄と呼ぶよ。」

相手の問いには、もちろん快諾した。

同室者が呼び捨てで仲がいい、というのはとても自然なことだろうしね。

だけど、同室者って大きなポイントだと思わないかい?


例えば、食堂で真澄が誰かといい雰囲気だったとしよう。
相手は美形な生徒会が望ましいね。
その時に、真澄が人に名前を呼ばれる。
「ますみ!」

可愛い名前だということに相手はギャップ萌え。
更に、自分よりも仲の良さそうな同室者や友達に嫉妬する。



…素晴らしい!
そこから相手は積極的な攻めになるんだね!
大歓迎だとも!
思う存分、真澄と幸せを満喫してくれ。
出来れば、俺の前で。

あぁ、たまらない。


おっと。
そろそろ現実に戻ろうか。
早速、真澄で妄想してしまったよ。

まぁ、妄想は人の自由な楽しみだ。

それに無料だからね。


なんとも家計に優しいねぇ。



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