嗚呼、素晴らしき | ナノ
∴これはこれは


やはり部屋の中も豪華だねぇ。

さすがにシャンデリアとかは無いけれど、赤絨毯もないけれど。

「これはいいマンションのようだよ・・・。」

控えめにはしたのであろうが、それでも良いマンションのレベルだ。
リビングや台所も想像以上に広い。
フローリングや壁も汚れておらず、家具だって新品同様の綺麗さだ。
おまけに備えられているテレビなどは最新の薄型。

そして、リビングの先に左右に1つずつ個室への扉があった。


ん―・・・。
勘で俺の部屋は左だろう。

己の第六感に忠実な俺は、左手のドアへ向かった。


「あ・・・同室者?」
控えめにかけられた驚きを示す声がした。

振り返り、その人物の姿を見て、俺は心中で喝采をあげた。


平凡くんじゃないか・・・!

黒髪黒目、平々凡々な日本人の顔立ち。
平均より少し低いぐらいの身長に、少し細いくらいのこれまた平凡な体つき。

こちらを見る目は真っ直ぐで好ましい。
純粋そうな、常識を知っていそうな、ごく普通の素直な男子高校生のようだよ。


平凡受け・・・!
今、流行の素晴らしく萌える受けだよ・・・!
あぁ、
俺にはやはり腐の神様がついていらっしゃる。


「千島京。よろしく頼むよ。」

よろしく頼むとも。
ぜひぜひ素晴らしいBLを提供してくれたまえ。



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