嗚呼、素晴らしき | ナノ
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入学式は明日。

入寮日は今日だけどね。

寮は高級ホテル並みの豪華さで、掃除がすみずみまでされている。
汚いのは嫌いだから、俺としては嬉しい限り。

一般生徒は2人相部屋。
とはいっても、私室も風呂も台所もある至れり尽くせりな寮だよ。

入試での首席と次席、それに生徒会は1人部屋。
俺自体が目立つ必要性なんてミジンコほどにもないから、テストは程よく力を抜いたけどね。

7教科合計が666点。
いい数字だねぇ。


あぁ、同室者はどんな子だろう。
俺は受けの子を希望だよ。

そのほうが総受けをより近くで見るきっかけになるじゃないか。


『4008
千島 京
 鳥丸 真澄』

プレートにはそう書かれていた。


ますみ・・・
名前は可愛らしいね。

程よく期待してみようか。


俺は1回インターホンを押してから、生徒カードを鍵部分に通した。


・・・インターホンまであるとは思ってもなかったよ。
王道の学園っていうのは奇抜だねぇ。



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