嗚呼、素晴らしき | ナノ
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その言葉は一体、どこから来たのか。
俺を含めた周囲が瞠目する。

しかしまあ、輝かしい笑顔と自信溢れる態度は、まさに光源だ。
おかしな変装をしていようと、惹かれてしまう気持ちがわかってしまうほどに輝かしい。


「何故。」

だが当の委員長は、表情も変えずに淡々と問いかける。

ここは、突拍子のない言葉と行動に、眩しい光を感じ、心を動かされるところじゃないのかな。
先ほどの言葉は委員長攻略の、魔法の言葉じゃないのかな。

…どうやら、現実は厳しいみたいだ。
というよりこの風紀委員長はだいぶ攻略難度が高いみたいだね。
頑張れ、王道編入生。


「友達だったら、ずっと傍にいて信じてやれるし、寂しくないじゃん!」

な、と言って笑う陽に、ふと心が波立つ。

だって、そんなこと不可能だもの。
どんな存在だって、ずっと傍にはいられない。
一緒にいても消えない寂しさだってある。
それに、信じてやる、だなんて鬱陶しいことこの上ない。


「必要ない。」

すっぱりと委員長は言い切る。
そして、再び陽が口を開こうとする前に、素早く双子へ向き直る。

完璧な拒絶、明らかな対話の打ち切りだった。


「…っ、だからさあ!」

こらえきれない陽が、じれったいような表情で大声をあげる。




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