嗚呼、素晴らしき | ナノ
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凄まじい歓声と期待の中、颯爽と姿を現した風紀委員会の面々。

それを目にした瞬間、呆けてしまったが仕方ないだろう。

「…なんとまあ。」

なんとまあ、見知った顔がいるじゃあないか。


黒髪の超絶美形な方の後ろ。

ライトの所為もあるが、眼にまぶしい金髪と銀髪のそっくりな2人。

忘れもしない、あの吾妻双子だった。


「へぇ…。」

確かに顔は良いものねぇ。
おそらくツンデレや短気ではないけれど、不良だしチャラ男っぽくもあるから良しとしようかな。

ただ、あの2人も深い闇を抱えていそうだし、食えない厄介な相手だと思うな。
だけど、そういう人物こそ、陽が攻略するにふさわしいだろう。


「…京、あいつらってさ。」

隣から声をかけてきた陽に、ゆっくりと頷いた。
良かった、やっぱりあそこまでインパクトの強い双子は忘れてはいないようだ。


「静まれ。」

低い声がマイクにのせられてホールに響く。
おそらく風紀委員長である、無表情な黒髪さんの声。

淡々としたそれは、冴え冴えとしていて、思わず背筋が伸びるようだ。




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