アンケート結果 | ナノ
12位〜11位


「みなさま、ご機嫌うるわしゅう。アンケートに項目がなかった千島京だよ。主役なのにねぇ。」

「ちょっと、京!笑顔が怖いって。」

「真澄はいいよねぇ、項目にちゃっかり入ってたんだから。」

「それは別に僕のせいじゃ・・・。」

「だまらっしゃい、とにかく始めちゃうんだからね。」

「うっわあ、完璧に拗ねてるよ、なんか幼く見えるよ。」

「さあてと、項目が無いくせに俺が司会をしなきゃならないのでね。」

「・・・嫌味っぽいなあ。」

「じゃあ早速、12位の発表から参ろうか。」



「12位、つまり名誉の最下位に輝いた方はこちら!」

「(え、さりげなく京ひどいよね)」


「こんにちわぁ―!みんな、僕に入れてくれてありがとおねっ!」

「生徒会会計、南山満。得票数は11票!」

「まだ本編での出番は無いに等しいから、まあ当然なんじゃ・・・。」

「ちょっと、それってどういう意味ぃ? (あぁ?馬鹿にしてんのかこの平凡が。俺様の可愛い容姿に11票なんざありえねぇだろうが。ぶっ飛ばすぞ、コラ。)」

「・・・すいませんでした。」

「ちょっと、真澄ってばいきなりどうしたの。」

「どうしたのかなあっ?」

「(この人、怖・・・。)」

「これからはちゃんと僕の出番もあるから、本編をよろしくねっ!」

「・・・ちゃっかり本編の広告だなんて、見苦しいねぇ。」

「し、仕方ないよ京。そうでもしなきゃ、読む人いなくなっちゃうし・・・。」



「まあいいさ、次にいこうか。」

「続いて、11位!」


「やっほ―っ!ちょ、京たちってば、何してんだよ!」

「王道編入生、藤浦陽。投票数は43票!」

「無視すんなって!俺にも教えろよ!」

「まあいいから、みなさまに御礼を言いなさい。」

「え? あ、ありがと―ございましたっ!」

「なんか、京って陽の扱いに手馴れてるよね・・・。」

「(そりゃあ、王道編入生だなんて分かりやすすぎるからねぇ)」

「あ、陽にはコメントもきてるんだよ。」

「え? コメント? だから何のコメントなんだよ!」

「陽だけ宛てのコメントは2件。いいから、答えておくれね。」

 『王道でしょ!』

「え!? なにそれ? 王様の道? ちょ、王道ってなんなんだよ、京!」

「さあねぇ。」

 『将来的に、陽君は自分の悪い部分を見直せる子なんじゃないかと勝手な期待を寄せている部分もあります。何より、彼の真っ直ぐな京君ヘの好意がいっそ清々しい程で、とても好印象です。いつか闇が光と混じりあう日を夢見て、陽君に一票を捧げます。』

「あ、難しくってわかんなかった!もう1回言って!」

「・・・すごく丁寧で素晴らしいコメントだねぇ。闇と光が混じり合う、ねぇ。・・・綺麗な理想は、嫌いじゃないよ。」

「京ってば!ちゃんと教えてよ!なんなら真澄でもいいけどっ!」

「・・・僕っておまけ・・・?」


「とにかく騒がしい陽だけれど、これからどうなるのかしらねぇ。」

「さ、さあ? えっと、じゃあ次は10位です!」


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