腐男子先生シリーズ | ナノ
(4)


いっそ、全世界の人が腐っちゃえよ!
地球にめっちゃ優しいじゃん。

とも思うけど、やっぱりそれじゃあ楽しくないよな。
だってホラ、萌えの観察対象いなくなっちゃうしさ。

最近は腐男子受けも人気あるけどね―。
オープン腐男子っていまいち好きじゃないんだよな。

空気読めてないどころか社会に馴染めない変人、って部分があるし。
世の中の全ての人が、この素晴らしいBLを快に思うわけじゃないし。

隠れ腐男子が周りに萌えていたらいつの間にか!、ってゆうのが好きだなっ。



「教師は何すんだよ」

隣の俺の机に座って、頬杖をつきながら尋ねる。

若干命令口調なのは俺様ホスト教師だから。
最初は罪悪感と相手の反応が怖いので、内心びくびくしてた。
今じゃもう慣れすぎてプロ級っしょ。


「担任とか副担任は持ちクラスに参加したりするけどな。大抵の奴は生徒に混じって回ってる」

あ―、不良クラスだけどなんかするのかな。
帰りのSHRで聞いてみるか。

…だけど回りたいな。
不良クラスはメイド喫茶とかしないだろうし。


沈黙の俺に何を思ったのか。
相手は目をすがめて、ニヤリと笑った。

「俺と回るか?…隅々までな」


ただの普通の誘い文句なはずが、やけに妖艶にエロく聞こえました。




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