腐男子先生シリーズ | ナノ
(2)
本当にもうびっくりな話。
まさかの不良クラス!
いや、不良も萌えるからいいけど。
不良って受けでも攻めでも良いよなー。
ちなみに攻める場合は、相手はややチキンな平凡君を希望だ。
でも俺って、俺様ホスト教師を演じてるけど、中身は一般人なわけ。
初めはすごくクラスが怖かったなあ。
まぁ、今でもちょっとは怖いけど。
何となく、少しずつだけど仲良くなれてんのかな、って思う。
「おら、席つけー」
クラスの担任がサボり魔なため、HRは俺が行う。
ちらほらと空席が目立つ、見慣れた教室。
「あ、おはよー先生」
「はよざいまーす」
「おはー」
今ではけっこうフレンドリーに話しかけてくれる生徒。
やっぱり嬉しいよな、こういうの。
「出欠確認、近くで居ないやつの名前出せ」
出席簿を開きながら、いつものセリフを口にする。
向こうも慣れたもので、口々に名前を言ってくれる。
その名前もけっこう固定メンバーだ。
ちなみに、最初の頃はいちいち確認してた。
嘘言ってる奴とかいるかもしれないし、まだ皆の名前も覚えられてなかったし。
だけど最近は生徒を信頼して、聞こえた名前にチェックするだけ。
疑うのって、エネルギー使うし、良い気分しないじゃん。
そんなエネルギーあるんだったら、俺は萌え探しするっての。
「セーンセッ!」
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