腐男子先生シリーズ | ナノ
(4)
……お仕置き?
わお、なにその素敵ワード。三次元でイケメソ様から聞ける日が来るとは…!
くそ、唐突すぎて録音してねぇよ。
って待てよ、なにこの状況。なんかフラグ立ってる気がするんだけど。
え、俺って俺様ホスト教師なんだけど。バリバリの攻め要員なんだけど。
ってか、ちょっとときめいた俺の胸っ! やばいって、流されんな!
「…せやから危機感持てや」
ぼそりと呟いた篠原の顔が俺の首筋に近づく。
「っちょっと待て!」
慌てて篠原の肩を掴んで遠ざけようとする。だが篠原と力が互角なのか、止めは出来ても遠ざけは出来なかった。
「何やねん。だいぶ待ったやろ」
「いや、なに血迷ってんだ」
さも当然みたいな顔すんなよ。俺が間違ってるのかなって不安になっちゃうじゃん。
しかも待たされたのは俺であって篠原じゃない。
「ってこら、…んっ」
少し油断した隙に首筋をねっとり舐められて体が跳ねる。
生暖かいぬるっとした感触は初めてのもので、肌があわだった。
「やめろって…!」
「ええやん、一発やらせてや」
全力で篠原を遠ざける。どういう物好きなんだよ、こいつ。
それに篠原は一発だなんて簡単に言うけど、俺は処女でしかも童貞なんだからな!
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