36.家族


「あー、好きな人は主にエースくんとイゾウさん、マルコさんと親父さま!あ、でも今はマルコさんと苛めてくるイゾウさんは嫌いかもでーす」


私の言葉に反応したのは、またもやサッチさん。


「ギャハハハハ!マルコ、イゾウお前ら嫌われたな!」


床をバンバン叩きながら「腹よじれる〜!」とか言っているけど…

大丈夫かな?

あなたの後ろに黒いオーラ出まくりの2人が立ってるんですが。


「うるせえよいサッチ」
「うるさいぞ?サッチ」

「いっでぇぇぇええ!」


…ご愁傷様、サッチさん。

私悪くなーいもん。


「この船の人は一部を覗いて大好きです!尊敬してます!私、強くもなければ特別なことも出来ませんが、私に出来ることなら喜んでやらせていただきます!どうぞよろしくお願いします!!」


出来る限りの大声で言って頭を下げる。

だが何故か周りは静か。

ザ・シーン。

あ、あれ?

私、変なこと口走ったかな?


「こんな大勢の前で隊長嫌いとか…」

「肝っ玉据わってるよな」


うっすら聞こえた声にまずかったかなと頬をかく。


「グララララ!そう言うわけだ。仲良くしろよ、息子ども!」

「「「おおぉぉぉぉぉぉおお!!」」」


そんな空気も親父さまの一言で変えられる。


「新たな家族に!」

「「「乾っ杯ー!!」」」








家族が増えるのは


やっぱり嬉しくて


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[mokuji]

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