序　章 昔話

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この世界が嫌いなら
見るのをとっくにやめていた。




















寒い寒い冬のある日。


ある子どもを拾った。


胸におさまるほどの、


とても小さなその命。


ただただぼんやりと
過ごしていた日々を


変えてくれた小さな子。


素性の知れない子ども


その子と過ごした数日。


きっとあの時に


救われていた。

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昔々の


誰も知らないお話。


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