20100325 02:46
「      」




今日は、うちで13年一緒に暮らしたわんことお別れをしてきました。

半年前からお別れをするのは決まっていて、だけどまだまだ先だと思っていたのに、今日はあっという間にやってきました。

わんことは、多分私が一番長く居たんじゃないかなぁ、と思うくらい一緒にいました。
本気で喧嘩だってしたし、おやつを分けっこしたり、じゃれて遊んで毎日楽しかった。
喧嘩して顔もあわさなかったり、無視したこともあったけど、悲しいときとか寂しいときは側にいてくれた。

散歩に行って競争して、勝ったり負けたり。
雷が怖くては脱走して、雨の中探し回ったこともあった。平気な顔して戻って来たけど。


自由奔放で、振り回されてばっかりだったけど、それでもやっぱり大好きで。
もっとたくさんお話したかったなぁ、と今更思ったりして。

今だって、慣れない家で泣いてないか、寂しい思いしてないか心配で。でも実際寂しくて泣いてるのは自分の方で。
やっぱり家族だから、居なくなるのは辛いし悲しい。
だけど、これが一番あの子が幸せになる方法だから我慢する。
そう思っていても、今は涙が止まらない。
いつもは聞こえる首輪の音や足音が聞こえない。君が居ない家は、寂しくてしょうがない。
だけど癖で、君を探してるよ。


もう寝てるかな。
ご飯はちゃんとたべたかな。
そっちのお家は、君のお母さんが居たお家なんだよ。お母さんは君にそっくりだったんだって。
君が来るのをすごく楽しみにしてくれてたそうだし、すごく良い人なんだって。良かったね。お母さんの暮らしたお家で、大切にしてもらいんね。

私は人間で、君は犬。
私が死ぬとき、君と居た13年間はきっと小さな物になってしまうけど、その価値がとても大きな物だっていうのは変わらない。
いつまでもずっと大切な記憶として残るよ、必ず。
君の人生の13年間はとても長くて、そんな貴重な時間の中で君に関われて本当に幸せに思うよ。なによりも君は、あったかかった。
君にとって私は、あたたかい人で居られたかな?幸せだったかな?
それはわからないけれど、少しでも幸せに思ってくれてたらいいな。


今日のお散歩、楽しかったよ。
またいつか、会いに行くからね。


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