もう一度最初からはじめる | ナノ

女装という名の正装

「監督生氏、大丈夫? 人酔いした感じ?」
「だ、だい、大丈夫、です……」
「いやいやどう考えても激ヤバでしょ! あっちにベンチあるから休みますぞ」

 イデアが監督生の腕を引く。真っ青な女子とソレを気遣う紳士は街行く人々にとって背景以外の何物でも無いらしい。
 普段見下ろしている筈のイデアが大きく見える。青い顔を更に青くしながらも監督生は、この時間が永遠に続けば良いのにと心の底で願っていた。





 特製の魔法のハーブティは、普段と違い飲んだ瞬間えずくような不味さであったものの効果は絶大である。待ち合わせ場所に佇む監督生はさながら仏僧だ。魔法煌めく市街を平常心で闊歩できている。
 スマートフォンを持たない監督生はひたすら待ち合わせ場所の噴水前で直立している。どれぐらいぼんやりしていただろう、猫背で人混みを掻い潜る紺色のパーカーを見ても彼女は尚も平常心を貫いていた。

「アズール氏と監督生氏どこ……? あれだけ大きいんだからすぐ分かると思ったんだが……」
「イデア先輩!」
「ファッ!」

 上ばかりをキョロキョロと見渡していた動かすイデアは、尾骨少し上を突かれ情けない声を上げて飛び上がった。当然周囲の視線が集まる。青々と燃える髪を隠すように咄嗟に襟首を持ち上げ、イデアが振り返る。
 振り向いた先にいるのは見知らぬ女子だ。特徴的な尖った歯を袖口に隠しながら、イデアは背中を丸め視線を右や左に泳がせる。

「ひひひ、ひ、人違いですっ!」
「見間違えませんよ。イデア先輩、僕です。オンボロ寮の監督生の」
「はひっ?」

 アズールの予想通り、青く燃える髪をキャップと黒のパーカーにしまい込み、真っ黒なボトムス、白いスニーカーを履いたイデアは肩を竦め驚いている。見掛けに似合わぬ少女のような振る舞いが笑いを誘う。
 膝下丈のスカートを翻して監督生は「まだわかりません?」とイデアの小脇を突いた。「ひっ」と情けない声が響く。

「……ヒバチが放つ弾幕の通称は?」
「洗濯機でしたっけ」
「689」
「昇竜コマンド。コレで信じてもらえました?」
「ひぇ、まさか本当に監督生氏とは……」

 レトロシューティングゲームのボス攻撃や格闘ゲームのコマンドを合言葉にイデアが大きな溜め息を吐いた。大体把握した、と呟きイデアは噴水の淵に腰掛けスマートフォンを開いた。
 あからさまに迷惑そうな顔だ。いつもの監督生ならばこの反応に吐血でもせんばかりに凹んだのだろうが、不味いハーブティを飲み干した今の彼女は無敵なのだ。

「モストロ・ラウンジのシステムトラブル……寮生に頼んだ分か。委託なんてしないで拙者がやればよかった……」

 画面を前にイデアの表情が見る見る土色に変わっていく。この日の為にしていた細工が「イデアに依頼した受発注システムの不具合によるもの」だと察するには十分過ぎる状況だ。
 改めてアズールの用意周到さに驚きながら、しかし監督生は平常心である。そう、平常心なのだ。

「拙者としたことが一生の不覚……」
「そ、そんな事よりどうしてわたしがこんな姿なのかって聞かないんですか!」

 ただイデアはそれ以上に冷静だった。平常心を保つ監督生の一方でイデアは受発注システムの盲点を反芻しながら頭を抱えている。そうではない、監督生は「ひぇっ! 三次元のおにゃのこに先輩呼びされるなんてヤバみの極み!」などとビビり上がるイデアの姿を想像していたのだ。
 しかし現実、イデアは彼女とゼロ距離でも何ら慌てる様子も無い。もしかして普段はあんな調子であるが女性経験が豊富なのではあるまいか。いいやそんな馬鹿な。
 語尾を荒げる彼女に対してイデアは「アズール氏も悪趣味ですな」とあくまで他人事のように話した。

「副作用無さそうだし性別入れ替え薬でしょ? 監督生氏規格外で目立つから。その上お目当ての店はレディースデー。で、性別入れ替え薬使ったんでしょ?」
「え、あ、そう……ですけど」
「にしてもそこまで気合の入った服を用意するとは驚きですなぁ! 髪型も化粧もバッチリだし、もしかして慣れてる?」
「……人のこと女装癖がある変態呼ばわりするのやめてくださいません?」

 さすがはイデア・シュラウドだ。ここに至るまでの「体裁上の理由」を看過した異端の天才に舌を巻きつつも、監督生はイデアの腕を握った。物理的接触ならば今までいくらでもあったものの、あのイデアの事だ。「女の姿」の監督生にそうされたら多少なりとも挙動不審になるものだと思っていた。
 しかし予想は外れ、イデアはあくまで普段通りに腕を握り返す。いくら魔法のハーブティを飲んでいるとは言え、不意を付いた思わぬ反応に頭が真っ白になった監督生は右手で左耳を触った。

「あの、い、イデア先輩!」
「さっさと用事済ませてオクタ寮行かないと。店までの最短ルートはシミュレーション済みだからご安心あれ!」

 燃える青白い髪を帽子と上着に隠し、しかし街中を歩く人間に合わせ背筋を伸ばすイデアは監督生を前に目線を合わせ冷や汗混じりの笑顔を見せた。「人が多い所って苦手なんだよね」その冷や汗の対象が自分で無いのは不満である。
 しかしこうしてデートよろしく歩くことが出来るのだからそれだけで幸福に思わなくてはならない。

「それにしても、監督生氏に拙者のタイプとか話したっけ……」
「趣味が合ってどうこうってやつですか?」
「じゃなくて……」

 頬を掻きながらイデアが不器用に笑った。

「性別入れ替え薬って最初に思い浮かべた異性の姿になるやつじゃん? 今の監督生氏、拙者の好みにドストライクなんですが」
「え、え……え?」
「オタクの理想は競合すると考えたら自然……いやはや監督生氏も同じ嗜好とは照れ臭いですぞ」

 性別入れ替え薬の説明に関してはその通りだ。証拠に監督生は日夜二メートル超えの長身に四苦八苦している。ただ、目を白黒させてしまうのはイデアの魔法薬学への造詣の深さではなく「ドストライク」の六文字だ。

「えっ、あ……あの、今の姿のどの辺がタイプなんですか?」
「まず目元ですな。それから髪型に肌の色、身長も完璧。しかし一番は声! べ、別に声ヲタというわけではござらぬがどんなに可愛いおにゃのこでも容姿と声帯の解釈が一致していないと宝の持ち腐れ! ってことで今日は監督生氏のにたくさん喋って欲しいんだけど、拙者キモい、かな……?」
「え、えっと……」
「その困り顔もたまりませんぞ! 普段の監督生氏も同じ顔をするものの身長二メートル超ゆえ愛らしさより威圧感が勝……ご、ごめん! 別に監督生氏のことディスっているわけではなく!」

 いつも以上に饒舌な様子に呆気を取られながらも「大丈夫ですよ」と言うと、ホッとした顔でイデアが手を差し出した。

「とりあえず、今日の監督生氏は女子って設定なんだよね? 嘆きの島式で良ければエスコートするから、あんまり目立たないように協力してよ」


 



 嘆きの島の紳士は女性の半歩後ろを歩くらしい。腰周りに触れる程度に腕を回したイデアは相も変わらず普段からは想像の出来ないような姿勢の良さで歩いている。

「ここ、賢者の島で一番大きいゲーミングショップなんだけど」
「うわ、でっか!」
「ゲームショップにおにゃのこ同伴で来るオタクを毛嫌いしていた拙者がそちら側に立つとは……すまぬ同志よ、これには海より深く山より高い事情があり……」

 念仏のように懺悔を唱えながらイデアはショップの扉を開ける。レディファーストは嘆きの島式では無いらしく、先に店内に乗り込んだイデアが監督生の手を引いた。ヤバい。かっこいい。あの不味いハーブティが無ければ倒れていたに違いない。
 カランカランと、レトロな入店の鐘が鳴る。外観以上に店内は重厚を極めており、背の高い棚には所狭しと古今東西のゲームや本が立ち並んでいる。自分の朧げな前の世界の記憶を辿っても、ここまで品揃えの良い店は初めてだ。

「レビュー以上の品揃えの良さ! 拙者生まれて初めて部屋の外に出て良かったって思ってる……!」
「異世界のゲームショップすごい! イデア先輩、ここ何でもありますよ!」

 アズールの事前情報曰くこのお店はボードゲームやレトロゲームの聖地と呼ばれる場所である。埃臭い店内に輝く品々さながらレアメタルだ。簡素なディスプレイがその希少さを強調しており、監督生とイデアは各々興奮を伝えるべく(しかし極力小声で)感想を洩らす。
 購入物はさっさと決まってしまったのだろう。分厚いボードゲームの箱を抱えたイデアが監督生を店内中央の棚に導いた。一目見るだけで分かる、スターローグのコーナーだ。

「素晴らしい! 監督生氏、スターローグの初版設定資料集がありますぞ! これは誤植や没設定が多く第二版で多く修正され……」

 壁一面のパッケージが好奇心を擽る。店主には申し訳無いが今は設定資料集を立ち読みしたい。
 手に取った本をイデアが上から取り上げ「これ買っちゃうからこの後拙者の部屋でじっくり読み込もう?」と囁いた。腕イッパイにスターローグ関連商品を抱えたイデアは監督生を別のゲームコーナーに促す。

「このゲームとか二人でプレイするのに丁度良いと思うんだが? 監督生氏は何かやりたいのある?」
「多過ぎて何とも……二手に分かれてレジで合流しません?」
「把握。一時間後にまた会おう」

 そうして二人の歪なデートが始まった。
 一軒目にテンションが上がったイデアのエスコートのままに古本屋を巡ることになった。気が小さいだけで実は饒舌なイデアは店舗に着くや蘊蓄を垂れ流し、監督生もまた前の世界との作品の違いを語る。
 ゲームについても記憶は朧げであるが、些細なシステムにもイデアは興味を示し「こんな感じ?」と想像を巡らせた。いや、想像と言う言葉では足りない。仕様書のように事細かにゲーム内容が設定され、監督生自身も「そういうゲームがあったかもしれない」と錯覚していく。
 次のショップを求め歩きながら語る中、不意にイデアが「あっ」と吃りながら立ち止まった。

「ご、ごめん。すっかり忘れてたんだけど……監督生氏、足痛くない?」
「足ですか? 全然平気ですけど」
「はぇー、すごいっすな。拙者そんなに踵が高い靴とスカート履いたら一瞬で転んじゃうよ。体重そのまんまで身体だけ縮んでるんでしょ?」

 監督生にとっては履きなれた靴とスカートであるが、よくよく考えたら異常な状態だ。当たり前過ぎて忘れていたが、生粋の男はスカートもヒールのある靴も履きやしない。
 怪しまれないように「女の子の服と体って変な感じしますねー」とはぐらかす彼女にイデアはやはり怪訝な顔を見せる。まずい、この人は天才なんだ。察されてはいないだろうか。

「監督生氏……女子の真似上手いけど、もしかして日常的に女装してない?」
「……は?」

 しかしイデアから発せられたのは想像と180度違う疑念だった。

「一人称とか口調も自然だし、女装趣味に違いありませんぞ!」
「は、はぁ!? 違いますって! 敬語だから自然に聞こえるだけですから!」
「じゃあグリム氏を相手にするみたいに普通に喋ってみてよ。あ、拙者のことは『イデアくん』か『ご主人様』で」
「あんまりからかわないでください!」

 当人は悪戯っぽく笑って見せるが勘弁して欲しい。この様では「本当は女子である」ことより厄介な事になりそうだ。
 魔法のハーブティは怒りや焦りさえも平坦にしてくれる。一呼吸置いて冷静さを取り戻した監督生は咳払いした。

「あの、モストロ・ラウンジの件大丈夫なんですか?」
「それなんだけど復旧したと。相変わらず忙しいから顔は出せないってチャット飛んで来たけどアズール氏もタイミングが悪い。監督生氏の女装姿を見られないとは!」
「……今度罰ゲームでイデア先輩にもスカート履かせますから」

 集合からもうそろそろ二時間が経つ頃だ。このタイミングでフォローの連絡を入れる辺りアズールも計算高い。
 枷が外れたからかイデアが「ゲーセン行かない?」と手を差し出した。格闘ゲームで打ち負かしてスカートを履かせてやる、そう思って顔を上げた監督生は、しかし、目の前の自然な笑顔に息が出来なくなっていた。

「監督生氏、どうかした?」
「え、あ……あの、えっと、何でも……うわっ」

 魔法のハーブティの効果が切れたんだ。
 そう直感した監督生はイデアから距離を取るべく慌てて立ち上がる。しかし彼女は、ここに来てヒールの高い靴が裏目に出て見事に足を挫いて転んでしまった、はずなのにイデアが身体を支えてくれている。心臓が止まりそうだ。

「やっと見た目と体重が釣り合いましたな」
「前の世界じゃ女の子はもっと軽くて……」
「って監督生氏! 顔が真っ青な件について!」

 監督生は昔から思い掛けない事や羞恥心や感情の昂りで顔が赤くなるのではなく血の気が引いていく性質だった(ソレは当然普段の男の姿でも現れているのだが、イデアの慌てた態度を見るに気付かれていなかったのだろう)。
 必要以上に彼女を心配したイデアが額に手を置いた。今更右手で左耳を触ったところでこの胸の高鳴りと血の気は戻らないに違いない。お終いだ。せめてイデアの邪推を誘わないように取り繕わなければならない。

「監督生氏大丈夫? 人酔い?」
「だ、だい、大丈夫、です……」
「いやいやどう考えても激ヤバでしょ! あっちにベンチあるから休みますぞ」

 これも嘆きの島式のエスコートなのだろうか。腕を握り腰に手を添えたイデアが監督生を手近なベンチに導いた。頭が真っ白になりながらも、普段のイデア先輩と別人みたいだと見惚れてしまう。
 足取りの覚束ない真っ青な顔をした女と介抱する男はこの街中でさして目立つ物でも無いらしく、道行く人は手許のスマートフォンや信号機ばかりを気にしている。

「ご、ごめん。拙者が調子に乗って連れ回したから……」
「もう大丈夫です、ほんっと元気ですから! 今日すっごく楽しくてペース配分間違えただけで!」

 目の前のイデアは申し訳無さそうに眉を顰めている。違う、こんな顔をさせたかったわけではない。ソレなのに頭の中は今もグルグルと同じところを回り続ける。

「本当はオルトと一緒に買ったゲームの開封式やりたかったんだけど、今日はもう帰ろうか」
「……すみません」

 昨日はオルトのバッテリー交換があって遊べなかったのだ、今日買ったゲームはどれも魅力的だし、何よりもっとイデアと一緒にいたい。けれど監督生は頷く事しかできなかった。
 ごめんなさいともう一度告げるとそれに重ねるようにイデアが「ごめん」と声を上げた。互いに謝罪を述べる心地良く無い空気の中、二人はナイトレイブンカレッジに通じる鏡を渡った。

「ほんとに、すみません……、でもわた……僕、今日本当に楽しくて! 記憶消してもう一回今日のことやり直したいぐらいです!」
「拙者も楽しかった。だからその……記憶消してやり直したいって言わないで欲しい、んですが……」
「え?」
「ぼ、僕のこと忘れたいって思われてるみたい、で! いや違うってのは分かってるよ! へ、変なこと言ってごめん! 忘れて!」
「それ、は……」

 記憶を消して最初からやり直したい。
 楽しいことも苦しいことも忘れたい彼女はいつしかその願望に囚われていた。その所為でイデアの懇願の意味が上手く頭に入って来ない。

 だから監督生は体調を崩したフリを貫いた。時間を戻すことは出来ない。記憶を消すことも容易では無い。ならば体調不良を理由に忘れたフリをすれば良いのだ。
 必要以上に朦朧とした足取りを見せ、監督生は支離滅裂な言葉を連ねながらオンボロ寮に向け歩幅を進めた。これで良いのだ、どうせ忘れられないのだ。
 背中に遠く感じるイデアの視線に、振り向こうとは思わない。来週の自分は文字通り記憶が消えたように、あっけらかんとボードゲーム部に参加しよう。その前にアズールにだけは今日の幸福を伝えよう。
 自室に帰り着いた監督生は早速「性別入れ替え薬」を飲み干した。見る見る巨大化する身体には今や安堵さえ覚える。超長身男児に成り果てた監督生は両手で自らの頬を叩き深呼吸した。


 



「おや、休日に監督生さんがお見えになるとは珍しいですね。料理教室の契約期間は満了しておりますし、お目当てはスペシャルドリンクですか?」
「げ、ジェイド先輩。……ちょっとアズール先輩に用事があって」
「そうですか。フロイド、監督生さんをVIPルームまで案内してください」

 VIPルームの扉を叩いた監督生をアズールは顔面蒼白で出迎えた。何が不思議なのか、しきりに体調を気に掛けている。イデアを前にしていない以上彼女の心身は好調だ。
 まるで入国審査のように入念に監督生の五体にパタパタと手を触れたアズールが何らかの確証を以って安堵の息を吐いた。

「ちゃんと三時間以上置いたから大丈夫ですって。それより今日のこと相談したくて」
「それなら良いのですが……」

 安心し切ったアズールが監督生に紅茶を差し出した。今回は梨のフレーバーティらしい。一気に落ち着いた彼女は静かに今日を反芻した。

「それで最後は急に魔法のハーブティの効果が切れたみたいでイデア先輩に介抱されちゃって……って、アズール先輩?」
「……素晴らしい!」

 報告がてらハーブティの効能時間に関するクレームを入れるつもりが、アズールが歓喜に打ち震えている為に尻込みする。この人恋バナになると急に情熱的だから怖いな。

「あのイデアさんが半日も外に! 監督生さん、これは間違えなく脈アリですよ!」
「え、は? そんなわけないですって!」
「立派な状況証拠を持ちながらよくもまあそこまで謙虚でいられますね。監督生さん、僕は今後のロードマップを書き換えますので本日はお引き取りください。このアズール・アーシェングロット、海の魔女の慈悲の精神に基づき必ずや貴女の恋を成就させてみせます!」
「……心強い、ですけど」

 長い羊皮紙を開いたアズールはそのほとんどに取り消し線を引いて、うんうん唸りながら熱心にペンを走らせている。脈アリ、本当にそうなのだろうか。
 ここに来る時以上に胸が高鳴っている。もしかしてわたし、本当にイデア先輩と付き合えるのではないだろうか。一抹の希望を潰すように監督生は前の世界を回想した。何も思い出せなかった。

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