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 僕のヒーロー(2/5)



「下がってて洸汰くん。離れすぎると的になる……うん…7歩…くらい…で。ぶつかったら全力で施設へ走るんだ」

「ぶつかったらって…おまえまさか!ムリだ。逃げよう。おまえの攻撃効かなかったじゃん!!それに両腕折れて…」

「大丈夫」



ワン・フォー・オール100%!

デトロイトスマッシュ!!!



「〜〜〜っってええどうしたぁ!さっきより弱えぞ!!!!」

「────…じょうぶ…大丈夫!!」



僕の力じゃ押し返すことが出来なくても絶対にこっから後ろには行かせない!!
だから…だから!!



走れ!!!!!



腕が軋む。
体が後ろに持ってかれそうになる。

痛い。苦しい。



「んのガキが…てめェェ最っ高じゃねえか!!!

「う゛う゛…っるせえええええええ!!!

「何で……………」

血ィイイイイ見せろやあ!!!



ごめん…お母さん…!

お母さん…!!ごめん!!



「ヒーローとは常にピンチをぶち壊していくもの!!」



オールマイト!!

オールマイト!!!



「敵よ。こんな言葉を知っているか!!?一発一発が100%以上の……!!」




オールマイト




潰れちまえぇ!!!



耐えきれず押し倒される寸前に冷たい水が僕らに降りかかる。
その時浮かぶ彼の姿。




「出久くんのことは俺が護ります」

「自分の大切な人を奪った“個性”とか“ヒーロー”とか…“超人社会”が正当化されることが許せないんだよ」




ハル……ハル…!!


そうだよ。
これからは君の隣を歩くって決めただろ!



「水!?」

「やっ…やめろォォオ!!!

「(洸汰くん!!)」

「後でな!な!?後で殺してやっから待っ────…」



ありがとう、洸汰くん。



ころっさせてえええええ



ワン・フォー・オール1000000%!!!



たまるかあああああ!!!!



デラウェア・デトロイトスマッシュ!!!!





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