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 合宿スタート(5/5)



翌日合宿二日目。
時刻はAM5:30。
眠そうな表情を浮かべる者、いつもと変わらない者と人によって様々だった。

そんな僕らに対して相澤先生は変わらずいつものように挨拶をする。



「お早う諸君。本日から本格的に強化合宿を始める。今合宿の目的は全員の強化及びそれによる“仮免”の取得。具体的になりつつある脅威に立ち向かう為の準備だ。心して臨むように」



ヒーロー殺しに触発された人々による犯罪行為の増加だけならず、死柄木を初めとする敵連合も動きを見せているこの状況下。
僕らヒーロー側もそれに対応していかなければならない。
頑張っていかないと…!



「というわけで爆豪。こいつを投げてみろ」



相澤先生がかっちゃんに投げ渡したのは入学して間もない時にやった体力測定のボール投げで使われたボール。



「前回の…入学直後の記録は705.2m…どんだけ伸びてるかな」

「おお!成長具合か!」

「この三ヶ月色々濃かったからな!1kmとかいくんじゃねえの!?」

「いったれバクゴー!」

「んじゃ、よっこら…くたばれ!!!



……くたばれ…。
流石かっちゃん、ブレないな。

肝心のボールはかっちゃんの個性により天高くへと飛んでいく。
期待の結果はというと───



「709.6m」

「!!?」

「あれ…?思ったより…」

「約三ヶ月間、様々な経験を経て確かに君らは成長している。だがそれはあくまでも精神面や技術面。あとは多少の体力的な成長がメインで“個性”そのものは今見た通りでそこまで成長していない」

「!」

「だから───今日から君らの“個性”を伸ばす」



死ぬ程キツイがくれぐれも…死なないように───…





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