「獄寺君！！山本！！」



獄寺はダイナマイトを、山本は変形バッドを構えて男の前へ立ちはだかる。
そんな二人に向きながら男は叫ぶ。



「てめーらもカンケーあんのか。う゛お゛おい！よくわかんねーが一つだけ確かなことを教えてやんぜ。オレにたてつくと死ぬぞぉ」

「その言葉そのまま返すぜ」

「ありゃ剣だろ？オレからいくぜ！」

「やめてください！おぬしらのかなう相手ではありません！！」



戦おうとする獄寺と山本の姿を見て血を流しふらふらになりながらも少年は制止する。
だがそれを無視して男が山本目掛けて飛びかかる。



「後悔してもおせぇぞぉ」

「行くぜっ」



男の剣を山本は刀で受け止めていく。
数回刃を交わすと男は小馬鹿にしたように笑いながら山本に言った。



「貴様の太刀筋、剣技を習得してないな」

「だったら何だよ」

「軽いぞぉ！！！」

「！」



男の刀を防ぐのに精一杯になっていると受け止めた剣の刃から火薬が発射される。
目でその存在は確認していたものの避けきれず山本は倒れて戦闘不能になってしまう。



「ヤロッ！！」

「おせぇぞ」

「！？」



山本に変わり戦闘に入ろうとした時、構えたダイナマイトが着火する間もなく全て真っ二つに切られてしまう。
そして先程の爆発で発生した砂埃から不意に姿を表したかと思うと獄寺にキツい蹴りを食らわせた。



「ぐわっ」

「獄寺君！！」

「う゛お゛おい。話にならねーぞぉこいつら。死んどけ」

「くっ」



倒れ込む獄寺にトドメと言わんばかりに男は刀を構える。
それを見た少年がいち早く動き刀を受け止めたため難を逃れたが怪我が酷く長くは持ちそうにない状況なのは誰が見ても明白だった。



「いよお゛ぉ、ゴミ野郎。そろそろゲロっちまう気になったかぁ？」

「断る！！」

「ならここが貴様の墓場だぁ」



そういってまた激しい攻防が繰り広げられる。
そんな二人の様子や獄寺と山本が戦闘不能になってしまったのを見ていたツナはどうしようと慌てふためいていると頭の上に何か柔らかいものが落ちてくる。
何か確認して見るとそこにあったのは骸戦でレオンが吐き出した手袋。
そして茂みのコスプレをしたリボーンが自動販売機の上に立っていた。



「手相を見せる時も真夏のうだるような暑い日でもその手袋はつけとけ」

「なっおまえ！！おまえこの大変な時に今までどこにいたんだよ〜！？」

「オレにもいろいろ事情があるんだ」



ツナとリボーンが話しているうちもどんどん戦況が不利になっていき、男の攻撃を受け止めきれなかった少年は地面に倒れ込み額の死ぬ気の炎も消えてしまった。



「う゛お゛ぉい。まさかオレに勝てるとでも思ったかぁ？野良犬の分際で……話はそっちのガキから聞くことにしたぞぉ。てめぇは死ねぇ！！」



万事休すと思われたその時、トドメを刺そうと振りかざされた男の刀は死ぬ気モードになったツナによって止められてしまう。



「復活(リボーン)！！！」

「！」

「ロン毛！！！死ぬ気でお前を倒す！！！」





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