◎ メリれ!メリークリスマス!(6/6)
そしてメインイベントのプレゼント交換。
各々が持ってきたプレゼントを瀬呂の“テープ”でくっつけて、それを引っ張ってついてきたものが自分のものになるという方法で進めることに。
「(俺のプレゼント喜んで貰えるかな…)」
「みんな持ったな!せーのっ!!」
俺が手に入れたのは…
「…料理本?」
「お。それ俺のだ。簡単に作れる美味いレシピが載ってそうだったからよ。今日のこれもここのページに────」
「ホントだ。これを機に俺も料理やってみるか」
「ハルは器用だしすぐできるって」
思わぬ収穫にほくほくとしているとみんなも各々の個性が溢れるプレゼントを用意していたようだ。
「切り餅……!!」
「あ、それウチの!も、もしかしてこのオールマイトのキーホルダーって……」
「そ、それ僕のだよ!麗日さんに当たったんだね」
「…………」
微笑ましい。
「何気色悪ィ顔してんだ」
「いでっ。爆豪すぐ叩くんだから……誰のが当たった?」
「ん」
「メガネ?」
メガネってことは…きっと飯田のかな?
そういえば俺のプレゼントは誰に当たったんだろう。
「わー!梅雨ちゃんのプレゼント可愛い!」
「あらホント。これは誰のかしら?」
「あ、それ俺のだ」
「ハルちゃんからだったのね」
「うん。ストームグラスっていって天気によって中の結晶が変わるんだ。晴れだったら沈殿してクリアになるし、雨なら細かい粒子が浮いたり……」
「へえ」
「ありがとう。大切にするわね」
そういって梅雨ちゃんは笑った。
無事に喜んでもらえたようで良かった良かった。
その後もパーティは続き気づけば夜も更けてきた頃、そろそろお開きに。
使った食器を洗ったり、部屋の装飾を片付けたりしていると轟が俺たちの名前を呼んだ。
「ハル。緑谷。爆豪」
「「「!」」」
それは突然の提案。
「もし行く宛無ェなら来るか?No.1(エンデヴァー)のインターン」
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