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 ヒーロービルボードチャートJP(6/7)



《神野以降、初めてのビルボードチャート!!その意味の大きさは誰もが知るところであります!!》

「お。始まった」



ヒーロービルボードチャートJP。
過去1年間のヒーロー活動を対象とし、その間の事件解決数、社会貢献度、国民の支持率をヒーロー公安委員会が独自に数値化、ランキング形式で発表される。
事件解決数が最も重視される上、大きな事件を解決したヒーローは支持率も上がりやすくなるため、より多く・大きな事件を解決したヒーローほど上位にランクインしやすい傾向にある。

発表はテレビ・ラジオ・インターネットと多くのメディアを通じて生放送されていて、俺らA組もみんなで1階のテレビにかじりつく。



「おーい。轟こっちこっち」

「……ああ」



轟を俺の隣に手招きする。
そしてテレビに視線を戻す。



《これまで発表の場にヒーローが登壇することはありませんでした。しかし今回は!!ご覧下さい!!》



アナウンサーがそう言った瞬間、ステージ上の照明がパッとつき、上位10名のヒーローが姿を現す。

10位から順に…
・ドラグーンヒーロー “リューキュウ”
・具足ヒーロー “ヲロイムシャ”
・洗濯ヒーロー “ウォッシュ”
・“シンリンカムイ”
・シールドヒーロー “クラスト”
・ラビットヒーロー “ミルコ”
・忍者ヒーロー “エッジショット”
・ファイバーヒーロー “ベストジーニスト”



「錚々たるメンバーだなあ」

「ベストジーニスト休止中なのにNo.3って!早く復帰するといいな。爆豪」

「うっせえ赤髪」

「シンリンカムイ前回からかなり順位上げたな!最近活躍すげーもんなァ」

「すごいと言えば───」

「……」



常闇にジーッと視線が集まる。
それもそのはず。
常闇の職業体験先のヒーロー…通称速すぎる男。



《No.2!マイペースに!しかし猛々しく!破竹の勢いで今!2番手へ!ウィングヒーロー “ホークス”!!》

「ホークスきたー!」

「確かまだ22歳だよな。俺らとそんなかわんねえ」

「まさに速すぎる男!!」



そしてNo.1ヒーローの発表。
会場が一瞬暗闇に包まれ、1人のヒーローにスポットライトが当たる。



《そして!!暫定1位から今日改めて正真正銘の1位の座へ》



煌々と炎をまとい、まっすぐとした瞳を携える。



《長かった!!フレイムヒーロー “エンデヴァー”》





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